揺れてるから、進めてる

ヨットを操縦するクマ

夜の石垣、白百合の炭酸割りを片手に、風に吹かれながらふと思った。
「揺れてるな」と。

でもそれは、迷ってるとか、弱ってるとか、そういうのとは違う。

まるで波の力で発電しながら進む船みたいに、
心の揺れを燃料にして、前へ進んでる感覚があった。


気づけばこの1年、いろんなものを気分転換にしてきた。

仕事のための旅。
旅の気分転換としてのキャラクターづくり。
キャラづくりの気分転換としてのバブリー揶揄。
そしてきっと、そのバブリーの遊びも、
また別の“何か”への入口になっていく。

それでええと思う。

本気でやってたつもりが、振り返ると寄り道で、
気分で始めたつもりが、いつの間にか本丸になってる。

そんな回り道ばっかりやけど、
「それ、ほんまの自分やったな」と思える瞬間がちゃんと残ってる。


白百合のグラスを置いて、少し夜風に目を閉じた。
揺れるたびに、少しずつ見える景色が変わっていく。

だから、

揺れてることを責めなくていい。
揺れてることを隠さなくていい。

揺れながらも、ちゃんと進んでる。
心の波を力に変えて、生きてる。

……それでええ。今はそれで、ええんや。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

銀行員、テレビのAD、スポーツ用品の並行輸入など、さまざまな職を経験してきましたが、1995年11月からWeb業界に転身し、今ではWeb制作を中心に活動しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次