正解じゃなく、問いの方角へ。

ジーンズとシャツを着たクマのキャラクターが、感情豊かに手を広げながら、小さくてキャタピラで動くロボットと熱心に議論している様子。ロボットはレンズのような目で相手を見つめながらジェスチャーを返している。温かみのある紙風の背景に、愛嬌あるデザインが印象的なイラスト。

AIが賢いのは、知識が多いからじゃない。
それよりも、「問いの角度を変えたときに、返ってくる答えが変わる」
──そこにこそ、本当の賢さがあると思ってる。

ある打ち合わせのあと、クライアントがふとこんなことを言った。

「AIに何度も壁打ちしてみて、ようやく価値がわかってきたんです」

それを聞いて、こう返した。

「正解を求めるもんやと思わない方がいいです。
どう問いを立てるかを、自分の訓練としてやってみてください。
AIは優秀な後輩でもいいし、よくできた秘書でもいい。
そんな感覚で接したら、もっと変わりますよ。」


たとえば、WordPressで「画像を軽くしたい」としよう。

大半の人が、「おすすめのプラグインを教えて」と聞く。
でも、それって思考の起点が“手段”になってしまってるんや。

本当は、
・なぜ軽くしたいのか
・現状のサーバー環境はどうなっているか
・どんなコスト構造で動いているか
それを共有したら、AIはきっと違う解を出してくれる。

もしかしたら、それは「そもそもそのプラグイン要らんよ」かもしれんし、
「画像じゃなくJavaScriptやで」かもしれん。
あるいは「サーバー移転した方が安くて速くなる」かもしれん。

──手段じゃなく、構造そのものを問うてくる。
それが今のAIや。


問いの立て方が変わるだけで、見えてくる景色が変わる。
「なぜ、これをやるのか」
その問いを持ってAIと対話する人と、
「このやり方で合ってますか?」だけを聞く人とでは、
半年後に圧倒的な差がつくと思う。


何かを解決したいとき、
まず“どうやって”より、“なんのために”を問うてみる。
その一歩が、ほんまにデカい。

……それでええ。今はそれで、ええんや。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

銀行員、テレビのAD、スポーツ用品の並行輸入など、さまざまな職を経験してきましたが、1995年11月からWeb業界に転身し、今ではWeb制作を中心に活動しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次