柔軟さに固執するという矛盾

着物姿の熊が、笑顔で川と柳の木を眺めているイラスト。
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変化を迫られる瞬間

ある時期まで、自分は「決められた形」に安心して身をゆだねていた。
見た目や機能が整ったツールを使えば、そこにすべてが収まると信じていたからだ。

けれど時代が進むにつれて、それでは窮屈に感じるようになった。
表現の自由度や使いやすさを考えると、もっと柔軟な仕組みに乗り換える必要が出てきた。

同じことはセキュリティの世界でも起きている。
かつてはユーザーにチェックや選択をさせて「人間であること」を証明させていた。
だが今は、ユーザー体験を妨げずに裏で自動判定する方法が当たり前になりつつある。


固執していいものは何か

こうした変化に触れるたびに思う。
「正解」は永遠にひとつではない。
昨日の最適解が、今日も明日の最適解であるとは限らない。

では、固執していいものは何か。
それは柔軟さそのものだ。

環境が変われば、道も変わる。
昨日はこの道が正しかったとしても、明日は通行止めかもしれない。
ならば柔軟にルートを変更することが、唯一変わらない態度なのだ。


ITは業界ではなくインフラ

もはや「IT業界」という枠組みは意味をなさない。
ITは水や電気と同じように、生活と社会の基盤そのものになった。
だから「自分の業界は関係ない」とは言えない。
あらゆる領域で、柔軟さに固執できるかどうかが生き残りの条件になっている。


森のフクロウ川柳

固執して なお柔らかき 柳かな

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この記事を書いた人

銀行員、テレビのAD、スポーツ用品の並行輸入など、さまざまな職を経験してきましたが、1995年11月からWeb業界に転身し、今ではWeb制作を中心に活動しています。

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