エッセイ– category –
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テスト
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222と444──数字に宿るもの
王貞治が756号のホームランを打ったあの日、 ラジオの前で震えながら聞いていた少年の心に、ひとつの火が灯った。 記録の世界へ引き込まれた俺が、やがて見つけたふたつの数字。 ──222と、444。 村山実の222勝。 長嶋茂雄の444本塁打。 このふたつが、静か... -
「ま、ええか」と黄色いハンカチ
Amazonプライムで『幸せの黄色いハンカチ』を観た。きっかけは、陸別の道の駅で「ここでロケしてたんやで」という表示を見かけたこと。 たまたま旅の途中にその風景に触れ、何かが引っかかった。最終日、夕張に寄る予定だったこともあり、今観るしかないや... -
理解じゃなくて、把握でええ─判断しない強さ、受け取る覚悟
いつからか、「理解せなあかん」と思い込んでた。 わからんままではあかん、ってな。人の言動、空気の流れ、自分の気持ち──全部ちゃんと読み取って、正しく受け止めて、次の一手を打たなって。 でも最近、ほんの少しずつ変わってきた。 ほんまはな、理解な... -
3DプリンターとAIと、そして俺自身の話
石垣島に向かう飛行機の中で、AIの活用法について書かれた本を読んだ。 知らん事例もあって、おお、なるほどな、と普通におもろかった。 実務の中での工夫とか、業務をどう変えていくかという視点も納得できるものやった。 けどな、読み終わったあと、なん... -
揺れてるから、進めてる
夜の石垣、白百合の炭酸割りを片手に、風に吹かれながらふと思った。「揺れてるな」と。 でもそれは、迷ってるとか、弱ってるとか、そういうのとは違う。 まるで波の力で発電しながら進む船みたいに、心の揺れを燃料にして、前へ進んでる感覚があった。 気... -
夏のスマホ旅ログ術:ChatGPT音声入力ユーザーに贈るバッテリー&発熱対策
はじめに:旅の相棒、スマホを守れ! 旅先でのスマホは、ただの道具やない。旅の相棒であり、記録者であり、ときには話し相手にもなる。特にChatGPTアプリを使って音声入力する人にとっては、スマホの負担管理が旅の質を左右するんや。 リアルタイム音声入... -
イルカが運んできた過去の俺
遊びで始まった、はずだった 最初はほんの遊びやった。三つの関係ないワードを並べて、何が生まれるか試す。「祭り、金、イルカ」。その瞬間に現れた画像の衝撃は、笑えるくらい強烈やった。 笑いの奥で動き出す記憶 笑いながらも、胸の奥がざわついた。祭... -
間違いを恐れるな。方向を問う前に、意志を持て。
道を間違えずに、一直線でゴールへ辿り着く人がいる。地図を一度見たら忘れん。効率よく、迷いなく、まるで答えを知ってるみたいや。すごいな、って素直に思う。そういう才能も、生き方も、心からリスペクトしてる。 けど、自分は違った。 何度も間違えた... -
通帳の残高と、スマホのバッテリー
さっき、スマホを見たらバッテリーが27%になっていた。ふと2週間前の自分を思い出す。 当時は、移動中に67%。「あ、ジョギングで体が整ってる感じやな」と思った。帰宅時には35%になっていて、「ああ、今はクールダウンの時間やな」とも思った。 でも今日...
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