プロフィール

Bruce Springsteenとの45年
1980年、中学生だった私は、兄の部屋にあった2枚組のアルバム「The River」に針を落とした。その瞬間、体中に衝撃が走った。
それから45年間、私はBruce Springsteenの音楽と共に走り続けている。
主な体験
1985年 大阪城ホール公演(Born in the U.S.A. Tour)
大学受験に失敗し、失意のどん底にいた私は、書き置きを残して家を出た。数万円を握りしめ、ウドー音楽事務所の窓口に並んでいたところ、兄が現れた。
「お前のことやから、絶対ここに来ると思ってた」
一緒にチケットを購入し、家に連れ戻された。
そして迎えた4月、大阪城ホールでの初来日公演。2日連続で参加した。
- 1日目: Twist & Shout、デトロイトメドレーで締める熱狂
- 2日目: Can’t Help Falling in Loveで締める感動
E Street Band全盛期。Clarence Clemonsのサックスが響き渡る、圧倒的なステージ。
あの失意は、この2日間で生きる力に変わった。
1993年 ニュージャージーライブ現地取材
都市銀行を2年で退職し、四畳半のアパートでテレビ制作会社のADのバイトをしていた。
ある日、銭湯で目にした週刊ヤングジャンプの募集告知。
「ブルース・スプリングスティーン ニュージャージーライブ読者レポーター募集」
その日のうちに原稿用紙を買い、思いを綴って集英社に送った。
「文章のうまさではなく、あなたの原稿が一番思いが伝わりました」
編集者のその言葉とともに、読者レポーター2名のうちの1人に選ばれた。編集者、カメラマン、コーディネーターを含む日本チーム5名として、ニュージャージーへ。
E Street Bandとの別れの後、Clarence Clemonsのいない転換期のステージを、間近で体験した。
四畳半から、Springsteenのホームタウンへ。
「行き先を知らない川」を、私は実際に旅していた。
このブログについて
「明日なき巡航(borntorun.jp)」では、Bruce Springsteenの音楽を独自の視点で分析しています。
- 楽曲の構造分析: アルバム構成、曲順の意味、歌詞間の呼応関係
- 時代背景との関連: 1980年代の製造業衰退から、AI時代の現代まで
- 現代への示唆: Springsteenが描いた世界と、私たちが生きる今をつなぐ
45年の時代の変化を見届けてきた目線から。
実際にライブを体験してきた記憶から。
「行き先を知らない川」を自ら旅してきた人生から。
川は、まだ流れています。
音楽は、今も鳴り続けています。
私の物語
私とSpringsteenの45年の詳しい物語は、こちらの記事をお読みください。▼
行き先を知らない川と私の45年—Bruce Springsteenと共に走る人生
中学生の衝撃、受験失敗からの家出、大阪城ホールの熱狂、都銀退職、四畳半での生活、銭湯での運命的な出会い、そしてニュージャージーへの旅—すべてがあのときとつながっています。

BORN TO RUN, TOGETHER